ロングウォレット柄あり左ポケット用の製作過程を説明しております。
ロングウォレットの場合
ミシンと手縫いを使い分けて作っていきます。
また、制作にあたり、左の画像の道具を用いて制作いたします。
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- ①裁断
- 先ず始めに、型紙を使い鉄筆で型を取っていきます。
ロングウォレットの場合全部で11パーツになります。
それらを丸カッターと定規を使って丁寧に裁断します。
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- ②焼印を捺す
- 全てのパーツが裁断できたら、初めのうちにブランドマークの焼印を捺します。
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- ③捻入れ
- 各パーツの上部分にヘリ磨きを使って捻を入れます。
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- ④裏、コバ磨き
- 各パーツの裏側とコバ(切れ端)の処理をします。
裏側は裏地を付けませんので、もろもろになるのを防ぐ為にトコノールを使ってつるつるになるまで磨きます。
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- ⑤ミシン掛け
- 次に、ミシンを掛けます。ウォレットの中パーツはミシンで仕上げていきます。 画像は、ファスナー部分を縫っているところです。
表の柄部分も同様にミシンで縫っていきます。
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- ⑥マチ取り付け
- このウォレットはマチのあるタイプなので、菱目打ちで穴を開けて手縫いで縫い付けていきます。
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- ⑦穴あけ
- 表パーツ、中パーツともに菱目打ちで穴を開けていきます。
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- ⑧仮止め
- 穴が開け終わったら、表革と中パーツを張り合わせて仮止めします。
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- ⑨手縫い
- ロー引き糸を使って手縫いで仕上げていきます。
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- ⑩面取り
- ヘリ落としを使って面取り(角を平らにする)していきます。
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- ⑪コバ磨き
- 面取りで角がなくなったらヤスリで削り、凹凸をなくして丸みを帯びた平らにしていきます。
トコノールを使い布で磨いていきます。コバを綺麗にするのが一番大変かも知れません。
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- ⑫完成
- コンチョを付けたら完成です。
このウォレットは左のポケットに入れるタイプです。
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- ⑬四つ編みロープ
- 最後に四つ編みロープを作ります。